tomoro2003-11-21

女性の権利の問題については、やはり女性の方が真剣に考えている場合が多いのだが、その多くの人々の論調はヒステリックで聞くに堪えないものばかり(内田春菊とか、千葉敦子とか)で嫌になる。どうも彼女らの目的が、男女平等ではなく、女性の権利向上のみである気がしてしまう。

そういう理由もあって僕は俗に言う「女流作家」の作品があまり好きではない。読んでて、なんだかPTAの黒ブチ眼鏡オバンに説教されている気分になって落ち込んでしまうからだ。

そこで田口ランディのエッセイ「スカートの中の秘密の生活」。内容はセックスのことばかりだけれど、彼女の言う哲学みたいなところ、感覚的な表現は決して冷静さを失わない百戦錬磨といった雰囲気だった。彼女も女性の権利については言及するのだが、それがなんともフレンドリーで、頭にするすると入ってくる。決して軽薄な批判に終わらない、彼女の深い意見には痴話話を超えた何かがあった。

つまり、いい意味で「女らしい」ってことなんだろう、って思った。内田春菊はなんていうか、ユニセックスにこだわってるイメージがあるけど、実際性別による違いってどうしても越えられないものだから女らしく問題に立ち向かっていく姿勢?っていうのかなあ。私はこの方法で考えているっていう強かな姿勢みたいな。